過去のプログラム

[2015 .7.27]

ピアノプロムナード 於:カフェ・ウィーンの森(大丸京都店)

・白鳥 ・夢(ドビュッシー) ・メリーウィドウワルツ ・春、秋の歌、ワルツ(スヴィリードフ) ・アンダルーサ(グラナドス) ・火祭りの踊り(ファリャ) ・英雄ポロネーズ

[2015.0706]

ピアノプロムナード 於:ウィーンの森

シューベルト:即興曲Op.90-3, ショパン:夜想曲Op.27-1,2 ,舟歌 ラヴェル:水の戯れ
[2014.11]

第28回ペトロフの会「やさしき愛の歌」

●マドリガル イタリア生まれの作曲家、アキルレ・シモネッティの作品です。ヴァイオリン奏者でもあった彼が、自分が演奏するために作った曲のひとつです。マドリガルとはイタリアで発祥しイギリスで成立した歌曲のことです。

●人知れぬ涙 イタリアの作曲家ガエターノ・ドニゼッティが1832年に作曲、初演されたオペラ『愛の妙薬』の中のアリアが原曲です。純情な少年が彼女との愛を確信して歌う場面です。

●カタリ・カタリ 日本語で「つれない心」と訳されるこの曲は、イタリアの作曲家サルバトーレ・カルディロが1911年に作曲した歌曲です。女性に捨てられた男性の想いを歌う悲哀歌です。

●忘れな草 イタリアの作曲家クルティスの歌曲です。イタリア映画『忘れな草』の主題歌としても流行しました。自分のもとから去って行く彼女に、「私を忘れないで」と歌った曲です。

(ファゴット&ピアノ)

●ノクターンOp.32-1 しっとりとした夢想的な曲です。1837年の作品。

●マズレック イ短調作品9 パデレフスキはポーランドのピアニスト、作曲家、政治家。作品9は、1883年頃の作品「ポロネーズ舞曲集」の中の一曲です。

●懐かしきウィーン ゴドフスキーはポーランドの作曲家、ピアニスト。全大陸で演奏活動を行なったそうです。居を構えるニューヨークでは、ラフマニノフと特に親交を深めていたそうです。〈Alt Wien〉は、「3拍子による30の雰囲気と光景」というピアノ組曲の中の1曲です。

(ピアノ)

●ロマンスOp.62(エルガー) 1909~1910年にかけてファゴットと管弦楽のために書かれた作品です。ロンドン交響楽団首席ファゴット奏者のために作曲され、作曲者自身の指揮で初演されました。

●ロマンスOp.36(サン=サーンス) 1874年に作曲されました。ホルンとピアノで演奏されることが多いですが、もとはチェロと管弦楽のために書かれました。

●亡き王女のためのパヴァーヌ フランスの作曲家モーリス・ラヴェルが1899年にピアノ曲として作曲し、1910年に管弦楽曲に編曲されました。「亡くなった王女への哀歌」ではなく、「スペインの宮廷で小さな王女が躍ったようなパヴァーヌ(舞踏)」を回想しているそうです。

●秋の歌 ロシアの風物詩を各月ごとに描写した『四季』の10月の曲です。1875年から翌年にかけて音楽雑誌にロシアの詩人の詩と共に毎月掲載されていました。

●君を愛す 婚約の年、1864~1865年にかけて作られました。ノルウェーの作曲家らしく北欧的抒情の優美な作品で、アンデルセンの詩に曲を付けたものが原曲です。

●オブリビヨン バンドネオン奏者でもあったピアソラは、前衛的な独自のタンゴを模索し続けました。「オブリビオン」とは「忘却」という意味で、舞台劇『ヘンリー4世』のテーマ曲として作曲されました。

●叱られて 『こいのぼり』や『浜千鳥』で知られる弘田龍太郎が、1920年に清水かつらの詩に曲を付けた童謡作品です。

●はじめから今まで(冬のソナタ) 『冬のソナタ』は2002年に韓国で放送された連続ドラマ。その後、日本で人気となり、「冬ソナ現象」と呼ばれるほどのブームを巻き起こしました。「はじめから今まで」はこのドラマの主題歌です。韓流歌手Ryuさんによって歌われています。

●My Memory(冬のソナタ) 『冬のソナタ』の挿入歌として、同じく韓流歌手のRyuさんによって歌われています。

●いっそセレナーデ 井上陽水さんが1984年10月にリリースした曲です。作詞・作曲も井上陽水さんご自身によります。サントリー「角瓶」のイメージソングでした。

●見上げてごらん夜の星を 作詞永六輔、作曲いずみたく。2人が手掛け、1960年に初演された同名ミュージカルの劇中主題歌を編曲し、坂本九さんが1963年にリリースしました。誰もが口ずさんでしまうヒット曲となりました。

●煙が目にしみる 1933年、ジェローム・カーン作曲、オットー・ハルバック作詞でミュージカル『ロバータ』のために書かれました。日本では山下達郎さんなどがカヴァーしています。

●愛の讃歌 フランスのシャンソン歌手エディット・ピエフの歌で、1950年にリリースされました。作曲はマルグリット・モノー。日本では越路吹雪が歌ったものが特に有名です。

(ファゴット&ピアノ)

 

[2014.11]

ミニコンサート 於:平野

・まっかな秋 ・里の秋 ・埴生の宿 ・ノクターンOp32-1 ・マズレック(パデレフスキ) ・懐かしきウィーン ・月の光 ・Rosa ・あなたの声に心は開く ・ふるさと

 

[2014.05]

~ショパンの輝き~

エチュード Op.25 No,1~12 

ワルツ No,9~14  

バラード No,2  アンコール:「別れの曲」

 

[2013.10]

~竹上クリニック 秋の音(ね)コンサート~

ピアノソロ部分:バッハ平均律より、モーツァルト KV333、ショパン エチュード、ワルツ、チャイコフスキー 秋の歌、ワルツ、ラフマニノフ ワルツ

 

[2013.06]

~ティータイムコンサート~

J.L.Tulou Grand Solo No.13 / Fauré Fantasie Op.79 /夏の思い出/ Gaubert Troisiéme Sonata 

 

[2013.05]

~新しい童謡の創出~

◎「かなりや」作詞 西條八十  作曲 成田為三 ◎「ゆりかごの歌」作詞 北原白秋  作曲 草川 信 ◎「待ちぼうけ」作詞 北原白秋  作曲 山田耕筰 ◎「宵待草」作詞 竹久夢二  作曲 多忠亮 ◎「ゴンドラの唄」作詞 吉井 勇  作曲 中山晋平 ◎「お菓子と娘」作詞 西條八十  作曲 橋本国彦 ◎「鞠と殿さま」作詞 西條八十  作曲 中山晋平 ◎「浜千鳥」作詞 鹿島鳴秋 作曲 弘田龍太郎

赤い鳥童謡運動」…これまでの堅苦しい文部省唱歌から、もっと音楽的に傑出した童謡を作ろうという動きが生まれ、大正7年児童文学運動の機関誌「赤い鳥」(鈴木三重吉主宰)が創刊された。
 子どもの世界を、子どもに分かる言葉で表現する「童謡」というものが、一流の詩人や一流の音楽家によって創作され、子どもの歌に大きな変化を起こした。
「赤い鳥」には、北原白秋、西條八十、三木露風といった人たちが詩を発表し、成田為三、草川信、山田耕筰などが曲を寄せた。

~同時代を生きた、山田耕筰と信時潔~

☆「からたちの花」作詞 北原白秋  作曲 山田耕筰 ☆「小学唱歌『月』の主題による10の変奏曲」作曲 信時 潔 ☆「しゃぼん玉」「証城寺の狸囃子」作詞 野口雨情 作曲中山晋平

詩と音楽」…北原白秋と山田耕筰の二人を主幹として大正11年に発刊された月刊芸術誌。

金の船(のちに、金の星)」…野口雨情・本居長世らを世に出した雑誌。

~西洋音楽との出会い~

☆「小協奏曲」 in F minor Op.79より 作曲 カール・マリア・フォン・ウェーバー

☆ ジャズ組曲より~「ワルツ」作曲 ショスタコーヴィチ

ソヴィエト・ジャズ委員会に所属していたショスタコーヴィチがソ連におけるジャズの普及、及びバンドの向上を目的として作曲。

☆「ゴリウォグのケークウォーク」~『子どもの領分』より  作曲 ドビュッシー

◎「夢路より」 作曲 フォスター  

~大衆娯楽の原点、浅草オペラ~

浅草オペラ」…大正期、オペラといえば特権階級の人たちのものでそれ以上に広まることはなかったが、大正6年、伊庭孝、高木徳子らの歌舞劇協会が浅草常盤座で喜歌劇「女軍出征」を演じ大当たりし、これが浅草オペラの誕生となった。
 歌あり踊りあり笑いありの肩の凝らない出し物が庶民に受け入れられ、浅草オペラは大衆娯楽の華となり、「椿姫」「ファウスト」「カルメン」「セビリアの理髪師」「天国と地獄」「ボッカチオ」など様々なオペラ、オペレッタが上演された。

◎オペレッタ~ボッカチオより~「恋はやさし野辺の花」    作曲 スッペ

☆オペラ~カルメン~より「ハバネラ」「終曲(闘牛士)」    作曲 ビゼー

☆歌劇『天国と地獄』序曲より   作曲 オッフェンバック

◎オペラ~セビリアの理髪師~より アリア「今の歌声は」   作曲 ロッシーニ

 

[2013.01]

ピアノ ・愛の挨拶 (エルガー) 歌・愛の喜びは (マルティーニ)・ヴェルディ作曲 オペラ「椿姫」より 【乾杯の歌】團伊玖磨 作品集・子守歌・さより・はる・花の街・さようなら オペラ「夕鶴」より 歌・翼 (武満徹)・三月の歌 (武満徹)・Greetings (千原英喜)ピアノ・6つの小品 Op.118  (ブラームス) 第1番 間奏曲 第2番 間奏曲 第3番 バラード 第4番 間奏曲 第5番 ロマンス 第6番 間奏曲 ピアノ・ラプソディ  Op.79 より (ブラームス) 

 

[2012.11]

Piano ● シンコペーテッド・クロック● タイプライター● トランペット吹きの休日 Leroy Anderon

● 3つのプレリュードGeorge Gershwin  Musical Songs● メモリー● 私のお気に入り● サウンド オブ ミュージック● 踊り明かそう Piano● ポロネーズ 「英雄」 F.Chopin (休憩)わらべうたメドレー● ゆりかご● 兎の電報● かごめかごめ● 通りゃんせ● ずいずいずっころばし● ひらいたひらいた● かへろかへろと 歌● 松島音頭 北原白秋/詞 山田耕筰/曲 ピアノ組曲● 盆踊り● 七夕● 演伶● 佞武多 伊福部 昭 歌● 悲しくなったときは 寺山修司/詞 中田喜直/曲

● 落葉松 野上 彰/詞 小林秀雄/曲 ● 「花」 ~三つの沖縄の歌~より 喜納昌吉/曲・詞 小林秀雄/編曲

 

[2012.10]

○山田耕筰の作品とクラシックの名曲   前半は同時代に活躍の山田耕筰と信時潔にスポットを当てる。後半の歌は、まず「秋の夜」をテーマにイメージして、月・夜・夢の歌を選曲。最後は華やかなオペラの世界へ。後半のピアノは、信時潔の愛好するドイツの作曲家・シューマンの小曲、山田耕筰が留学したドイツ、ベートーヴェンのピアノソナタを。

●歌 からたちの花(作曲:山田耕筰 作詞:北原白秋)●ピアノソロ からたちの花

●歌 かやの木山(作曲:山田耕筰 作詞:北原白秋) 待ちぼうけ(作曲:山田耕筰 作詞:北原白秋) 松島音頭(作曲:山田耕筰 作詞:北原白秋) 落葉松(作曲:小林秀雄 作詞:野上彰) 

●ピアノ 信時潔  ピアノ組曲「野花と少女」 ●歌 信時潔  「里謡小曲集」より 『子守り歌』

●ピアノ信時潔  「月」の主題による10の変奏曲  後半 ●歌 ノスタルジア(チマーラ作曲) セレナータ(トスティ作曲) 夢(トスティ作曲) 宝石の歌(グノー作曲)…オペラ「ファウスト」よりマルグリットのアリア ●ピアノ シューマン  『夕べに』『なぜに』『気まぐれ』…「幻想小品集」Op.12より 

ベートーヴェン ピアノソナタ Op.31-2 「テンペスト」 全楽章

 

[2012.07]

1. 歌/ 「若葉」  曲:平岡均之 詞:松永みやお 2.「ゆりかご」   曲・詞 平井康三郎 3.「椰子の実」  曲:大中寅二 詞:島崎藤村 4. 「宵待草」 曲:多忠亮 詞:竹久夢二 5. 「夏の思い出」 曲:中田喜直 詞:江間章子 6. 「初恋」 曲:越谷達之助 詞:石川啄木 7. 「浜辺の歌」  曲:成田為三 詞:林古渓 8. ピアノ/ピアノ組曲   曲:伊福部昭 「盆踊り」「七夕」「演伶」「佞武多」1. 歌/ 「マリア」 曲:トスティ 2.「さようなら」  曲:トスティ 3.「私が町を歩く時」 曲:プッチーニ 4. 「口づけ」 曲:アルディーティ 5. ピアノ/組曲【恋は魔術師】より 曲:ファリャ「パントマイム 」「情景~きつね火の歌」「恐怖の踊り 」「魔法の輪 」「真夜中-火祭りの踊り」 

 

[2011.08]

大丸のカフェでピアノ演奏

・ショパン     ノクターン Op.9-1

・レハール    メリーウィドウ・ワルツ

・グラナドス   アンダルーサ(祈り)

・モーツァルト  ピアノソナタ KV.331 (トルコ行進曲付)

 

[2011.06]

Cafe Intellektuellen Kyotoオープン記念コンサート

◆グスタフ・ランゲ 花の歌

まず初めにグスタフ・ランゲ作曲の「花の歌」を演奏いたします。ランゲはドイツの作曲家、ピアニストです。驚異的な数の作品を生み出したランゲですが、ほとんどが宮廷や貴族の邸宅で催される社交界の集まりであったサロンで演奏するためのピアノ小品です。中でもとりわけ有名なのが「花の歌」です。どうぞお聴きください。

◆フランツ・レハール メリー・ウィドウ・ワルツ

次に演奏致しますのは、フランツ・レハール作曲のメリー・ウィドウ・ワルツです。レハールはオーストリア=ハンガリー帝国に生まれ、オーストリア、ドイツを中心にオペレッタの作曲により活躍した作曲家です。このメリー・ウィドウ・ワルツは、「メリー・ウィドウ」というオペラの中の音楽です。このオペレッタでレハールは一躍人気者となりました。レハールの夫人がユダヤ人であるにもかかわらず、レハールがナチスの庇護を受けた理由は「メリー・ウィドウ」がヒトラーの好きな作品であったためということです。

〈メリー・ウィドウのシーン〉

身分違いの恋の為、互いに好き合っていたのに別れてしまった平民のハンナと貴族のダニロ。ハンナは巨万の富を持つ財閥と結婚しますが、すぐ未亡人になります。そんなある日、パリ社交界のパーティーで二人は再会。二人はまだ愛し合っているにも関わらず、素直に愛を打ち明けられません。その後、色々な誤解が解けて、ダニロはついにハンナに自分の想いを伝え、二人は愛の二重唱を歌います。メリー・ウィドウ・ワルツの調べと共に、二人の心も軽やかに踊ります。

◆ルドミル・ルジツキ アヴェ・マリア

           カンポ・サント

はポーランドの作曲家ルドミル・ルジツキの作品から2曲を演奏いたします。世界的には全く名の知られていない作曲家ですが、ポーランドの印象派といわれている作曲家で、ドビュッシーなどフランスの作曲家の作風から多くを吸収していたようです。Ave Maria、Campo Santoの2曲とも組曲「イタリア」の中の2曲で、共にルジツキがイタリアへ旅行したあとに書かれました。スラヴ世界に特徴的な物悲しい響きが私のお気に入りです。

◆アナトーリ・リャードフ オルゴール

次はサンクトペテルブルグ出身のアナトーリ・リャードフ作曲オルゴールを演奏いたします。記憶力も抜群で、ピアノの腕前もなかなかのものだったらしいリャードフの楽才は、とりわけムソルグスキーから高い評価を受けていたそうです。ピアノの高音域ばかりを使って奏でるこの曲を初めて聴いた時、ピアノからこのような響きを出せることに感激しました。チャイコフスキー「くるみ割り人形」の「金平糖の踊り」を想わせる、かわいい小品です。

◆ラフマニノフ ロマンス

        プレリュード

        メロディ 

        ワルツ

1917年にロシアを後にし、その後は、故郷を喪失したことにより創作意欲が極めて衰えてしまったラフマニノフですが、だからこそ、ロシアにいた頃に書かれた作品の数々が、よりかけがえのない素晴らしい芸術作品に感じられるのは私だけではないと思います。これから演奏いたします4曲は、いずれも20前後に書かれた初期の作品で、ラフマニノフの作曲群の中では、かなりマイナーな曲ですが、十分彼の魅力を堪能できるものばかりだと思います。

◆ショパン ノクターンOp.9-1、Op.15-2

      ワルツOp.34-1

日本語で夜想曲。サロンコンサートでも大人気だったショパンはペダルの効果を巧みに使い、もやがかかったような幻想的でうっとりしてしまうような響きを創り出すことに成功しました。ショパンの音楽はロマンティックなのですけれども、その中で力強く男性的で凛としたりりしさがあります。その辺りの魅力も感じていただけたらと思います。ノクターンの後は、華麗なワルツを演奏いたします。

◆リチャード・ロジャース ミュージカル「The Sound of Music」より

             ドレミの歌、私のお気に入り

             エーデルワイス、サウンド・オブ・ミュージック

サウンド・オブ・ミュージックより4曲を演奏いたします。何度みても音楽の感動で胸がいっぱいになる映画です。教科書にも出てくるくらい、誰にでも口ずさめるシンプルなメロディですが、ハーモニーはクラシック音楽とは一味違い、ロジャース独特の小粋な感じになっています。なかなかその和音が慣れないと手に収まりにくく、意外と練習に時間がかかりました。

 

[2011.05]

ピアノリサイタル~時の駆けゆく中で~

◆シューマン「こどものためのアルバム 作品68」より 

1848年の作品。全部で43曲収められており、幼少者でも演奏できるよう易しく作られています。美味しい飴玉が集まったような作品集です。その中から4曲を選びました。

・No.3 ハミング 

・No.13 たのしい5月、もうすぐそこに

・No.15 春の歌

・No.17 朝の散歩

◆チャイコフスキー「こどものアルバム 作品39」より

の曲集は24曲からなる小品集です。1878年7月1日からわずか4日間で作成されました。子どものための音楽作品があまりに貧弱だ、シューマンのように、心惹きつける表題のやさしい小品を子どもたちのために作りたい、と手紙に書いていたチャイコフスキーが、その願いを実現させたのです。それは、彼がヨーロッパ旅行から帰った直後、ウクライナにある妹の家でのことでした。どの曲もバレエのような芸術性を感じさせられるものばかりです。その中から4曲を選んで演奏いたします。

・No.1 朝の祈り

・No.3 おかあさん

・No.22 ひばりの歌

・No.9 ワルツ

◆チャイコフスキー「四季 作品37」より

「四季」は12曲から成る作品集です。この曲集は、ペテルブルグで出されていた音楽雑誌への付録として、1875年の12月から翌年の11月まで毎月1曲ずつ、それぞれの月にふさわしい題材を選んで作られました。チャイコフスキーは当初、この企画に対してあまり気乗りがしなかったようですが、作品は本人の予想に反して大好評をもって迎えられ、人気を博しました。どこまでも続くロシアの大地を感じながら、3曲を演奏いたします。

・No.5 5月:白夜

・No.6 6月:舟歌

・No.7 7月:刈り入れの歌

◆ラヴェル「水の戯れ」

1901年の作品。ラヴェルの作風は、当時のパリ音楽院では異端的とみなされ、厳しい評価が下されていました。しかし、師のフォーレは彼の才能を認め、好意的に彼の作品を評しました。その恩師フォーレにこの曲はささげられています。初めてこの曲を聴いた子どもの頃、川の中に潜っていくような不思議な感覚を覚えました。大人になり実際に弾いてみると、自由なように聴こえても、実は精密に作曲されていることがわかりました。

◆ラヴェル「鏡」より

・No.4 道化師の朝の歌

1905年の作品。この時期作曲された作品の数々によって、ラヴェルは大家としての名声を確実なものにしていったそうです。ラヴェルがナイトクラブでジャズとスペイン音楽を特に好んで聴いていた、というエピソードや、彼自身の母方の家系にもスペイン的な血が流れていたことを知ると、この曲を作ったラヴェルの想いはきっと特別なものだったに違いない、と想像してしまいます。

◆シューマン「子どもの情景 作品15」

1838年の作品。大人からみた子どもの世界を表しているようです。シューマンは、1830年以来ピアノ曲ばかり、大作を次から次へと書いていきました。そのきわめて充実した創作期に書かれたこの曲集は、音すべてがシューマンによる心の詩であるように、難解かつ美しい芸術作品となっています。今回は曲間を取り、それぞれの作品の余韻をたっぷりと味わって次の作品の演奏に進むようにいたします。

・No.1 見知らぬ国から

・No.2 珍しいお話

・No.3 鬼ごっこ

・No.4 おねだりする子ども

・No.5 幸せいっぱい

・No.6 重大事件

・No.7 トロイメライ

・No.8 暖炉のそばで

・No.9 お馬の騎士

・No.10 けっこう真剣に

・No.11 怖がらせ

・No.12 おねむの子ども

・No.13 詩人は語る

◆プロコフィエフ「4つの小品 作品4」より

・No.3 絶望

・No.4 悪魔的暗示

1908年に行なわれた「現代音楽の夕べ」で、当時まだ17歳だったプロコフィエフは、自作の7つの小曲を弾き、そのうちの4曲をこの作品4にまとめて1913年に出版しました。これらの曲の斬新な印象は、100年経った今でも全く衰えていないように感じます。ぶつかりあう音の中からどこまでも澄みきったプロコフィエフの感性が浮かびあがってきて、怖いほどです。

◆ショパン「ポロネーズ第7番 作品61 〈幻想ポロネーズ〉」

1845‐46年の作品。1846年には、ジョルジュ・サンドとの9年にもわたる共同生活を解消し、この時期、ショパン自身も重い病を患っていました。そのような背景がこの曲の創作にどれほど影響しているのかは、今の私には判断がつきません。しかし、私がショパンの曲を演奏していつも感じていますのは、彼の音楽には人間の良心がある、ということです。そして、その孤独感や生命力あふれる音楽に接すると、「生きる喜び」のようなものを感じさせられます。18世紀の人だからこそ、かえって音楽も人間の身の丈に合ったものなのかも知れません。

 

[2011.01.29]

ニューイヤーペトロフコンサート プログラム 於:京都芸術センター

○ アイネ・クライネ・ナハトムジーク/ モーツァルト作曲 (ヴァイオリン&ピアノ)

○ 子どもの情景 作品15 / シューマン作曲 (ピアノ)

○ ウィーン 我が夢の街 / ズィーチンスキー作曲 (ソプラノ&ピアノ)

○ やさしき愛のうた / モロイ作曲 (ソプラノ&ピアノ)

○ 水の戯れ / ラヴェル作曲 (ピアノ)

○ 道化師の朝の歌 ~組曲「鏡」より / ラヴェル作曲 (ピアノ)

○ 宝石の歌 ~オペラ「ファウスト」より、マルガリーテのアリア / グノー作曲 (ソプラノ&ピアノ)

○ 与ひょう、体を大事にしてね ~オペラ「夕鶴」より、つうのアリア / 團伊玖磨作曲 (ソプラノ&ピアノ)

○ わが母の教えたまいし歌 / ドヴォルザーク作曲 (ヴァイオリン&ソプラノ&ピアノ)

○ Time To Say Goodbye / フランチェスコ・サルトーリ (ヴァイオリン&ソプラノ&ピアノ)

 

[2010.12] 

冬のプレゼントコンサート Vol,4   於:右京ふれあい文化会館・創造活動室

・ヘンデル「メサイヤ」より/ソプラノアリア 「喜べ、大いに、シオンの娘よ」 (斎藤)

・バッハ/「G線上のアリア」・シューベルト/「アヴェマリア」 (上田)・ドビュッシー/「亜麻色の乙女」 (植村)

・ゴドフスキ/「懐かしきウィーン」 (植村)・アントン・ルービンシュタイン/「ロマンス」 (植村)

・モロイ/「やさしき愛の歌」 (斎藤)・マスネ/「タイスの瞑想曲」 (上田)・ラヴェル/「水の戯れ」 (植村)

・クリスマスメドレー/「もろびとこぞりて」「かわいい赤ちゃん」「牧人ひつじを」「あら野のはてに」 (斎藤)

・ディズニーファンタジー/「ビビディ・バビディ・ブー」「美女と野獣」「ハイ・ホー」「ホールニューワールド」「ララルー」 (上田) ・オーホーリーナイト (斎藤)・フランチェスコ・サルトーリ/「Time To Say Goodbye」 (上田・斎藤・植村)

 

[2010.03]

◆即興曲作品90-3 シューベルト ◆ピアノソナタ「月光」付 ベートーヴェン ◆「パガニーニによる大練習曲」より 第2番 オクターブ 第3番 ラ・カンパネッラ(鐘) リスト ◆「子どものアルバム」~詩とイラスト映像と共に~ チャイコフスキー ◆アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ ショパン ◆ピアノソナタ「月光」付 ベートーヴェン

 

[2009.12]

朝のクラシック・ピアノコンサート 於:右京ふれあい文化会館・創造活動室

◆即興曲作品90-3 シューベルト *優しさあふれる旋律が心地よい曲 ◆「パガニーニによる大練習曲」より 第2番 オクターブ 第3番 ラ・カンパネッラ(鐘) リスト ◆アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ ショパン *スピアナートは「なめらかに」という意味 ◆組曲「恋は魔術師」Ⅰ、パントマイム *7/8拍子のリズムをもつ舞曲 Ⅱ、情景~きつね火の歌 *恋歌 Ⅲ、恐怖の踊り *亡霊に追われる女の踊り Ⅳ、魔法の輪 *洞窟住まいのジプシーたちが、夜、魔除けの占いをしながら地面に輪を描いている Ⅴ、真夜中~火祭りの踊り *ジプシーたちが悪霊を払うために火をたいて踊っている  

 

 

[2008.12]

Christmas Concert  於:大丸京都店 5F「ウィーンの森」 共演:斎藤景

◆アヴェ・マリア シューベルト ◆ピアノソナタ「月光」付 ベートーヴェン ◆幻想即興曲 ショパン ◆ピアノ曲集<四季>より「クリスマス」 チャイコフスキー ◆歌の翼に メンデルスゾーン ◆

野ばら シューベルト ◆ウィーン我が夢の街 ズィーツィンスキー ◆アメイジンググレイス スコットランド古謡 ◆オー・ホーリーナイト 讃美歌 ◆口づけ アルディーティ

 

[2008.11]

第16回「忘れられた響き」ペトロフ・ピアノ修復完成記念コンサート

◆ドヴォルザーク モルダウ河の日の出

         ユーモレスク

◆シューベルト 軍隊行進曲<独奏版>

        楽興の時

◆モーツァルト ピアノソナタKv.333

◆シューマン トロイメライ

◆ドビュッシー アラベスク

        月の光

        亜麻色の髪の乙女

        ゴリウォグのケーク・ウォーク

◆チャイコフスキー 11月

◆リスト 愛の夢

 

[2008.10]

Autumn Wien Concert 於:大丸京都店 5F「ウィーンの森」 共演:松井治子(Vn.)

◆ドヴォルザーク モルダウ河の日の出

         ユーモレスク

◆シューベルト 楽興の時

◆シューマン トロイメライ

◆ドビュッシー 亜麻色の髪の乙女

        ゴリウォグのケーク・ウォーク

◆チャイコフスキー 11月  ・・・  以上、ピアノソロ

◆ベートーヴェン ロマンス Op.50

◆クライスラー 美しきロスマリン

◆シベリウス 四つの小品 Op.78・・・以上、ヴァイオリン&ピアノ

 

[2007.11]

第14回「忘れられた響き」ペトロフ・ピアノ修復に向けて

◆プーランク「クロード・ジェルヴェーズによるフランス組曲 FP80」

・1.ブルゴーニュのブランル

・2.パヴァーヌ

・3.小さな行進曲

・4.嘆き

・5.シャンパーニュのブランル

・6.シシリエンヌ

・7.カリヨン

1935年の作品。プーランクは私の好きな作曲家の一人です。特に小品は、非常に簡潔かつ健康的で、センスの良さを感じさせられます。1930年代のパリでは古楽が再発見されており、プーランクもその明快な書法と古楽をうまく結び付け、この作品を均整の取れたものにしました。

◆シャミナード「演奏会用練習曲 作品118」

パリの裕福な家庭に生まれたセシル・シャミナードは、出版活動と演奏活動によって経済的に自立した最初の女性作曲家といわれています。数多くのサロン用作品を残しています。彼女の作品には、当時「女性らしい」とみなされた特質が戦略的に強調されており、国内だけでなく、イギリスやアメリカでも熱烈な彼女の崇拝者がいたそうです。ちなみに、当時の「女性らしい」特質とは、構築性より叙情性の追求・繊細さ・柔和さ・優雅さ・しめやかさ・・・等など。少しは私も見習わなければなりません!

◆アントン・ルービンシュタイン「MINIATURES よりNo.1」

アントン・ルービンシュタインは、現在のモルドヴァ共和国で生まれました。当時はロシア帝国です。後に数多くのピアニストを輩出するロシア・ピアニズムの源流に位置付けられています。一時はリストに師事しました。ピアノの機能を限界まで使うような、力強い演奏を特徴としていたようです。1848年からは祖国に戻って、ロシア皇室のピアノ教師になるとともに演奏活動も続け、1861年にはペテルブルグ音楽院を設立しました。

◆リスト「ハンガリー狂詩曲 第2番」

リストはハンガリー生まれのドイツ系音楽家で、今日では特に、ピアニスト、作曲家として知られています。父はドイツ系で母はオーストリア人。父はハンガリーの大貴族エステルハージ家に仕えており、リストの生地ライディングは、ハンガリー領でした(現在はオーストリア領)。リストにはハンガリーへの深い愛着があり、そのためハンガリーの音楽家ともドイツの音楽家とも言われます。19曲あるリストの「ハンガリー狂詩曲」の中でも、良く知られた曲のひとつです。この曲の全体的な構成は、ハンガリー舞曲の形式のひとつヴェルブンコシュ(チャールダーシュの前身で、異なるテンポをもった複数の楽節から成ります)に影響されているそうです。リストらしい技巧を駆使し、演奏者、聴き手の双方を次第に引き込んでいく、演奏会用の大変魅力のある作品だと思います。

◆ドビュッシー「夢」

「夢想」「夢想曲」とも呼ばれます。ドビュッシー初期の作品で1890年(28歳)作曲、1891年に出版されました。非常にロマンチックな曲想です。

◆ドビュッシー 映像第2集より「葉蔭をもれる鐘の音」

1907年に作曲。諸聖人の祝日(11月1日)の晩課の鐘の音がドビュッシーに霊感を与えて作曲の契機になったそうです。静寂の中に響く遠くの鐘の音がしみ込んでゆく様子が、日本に住んでいる私たちの感性にも直接響いている気がしてなりません。

◆チャイコフスキー ピアノ曲集「四季」Op.37より

・10月「秋の歌」

・11月「トロイカ」 

・12月「クリスマス」

この曲集は、1年の12カ月のそれぞれの性格を音で描いたものです。「12の性格的小品」という副題がついています。しかし、ロシアは当時旧暦を用いていたので、季節感は新暦のものと多少ずれています(10月は現在の11月に相当します)。ペテルブルグの音楽雑誌『nouvelliste』の1876年1月号から12月号にかけて、月々の特色にマッチしたロシアの詩を選び、その詩の性格を描写したピアノ曲を載せる企画がありました。チャイコフスキーに作曲が依頼され、作曲年は1875年12月から1876年11月で、全曲まとめて曲集として出版されたのは1885年です。お話や絵が浮かんできそうな曲集です。本日はこれからの季節にふさわしい3曲を選んで演奏いたします。

◆ラフマニノフ「サロン的小品集Op.10」より

・2.ワルツ

・7.マズルカ

1894年の作品。サロン的小品と名付けられていますが、ラフマニノフの本質である爆発的なエネルギーが随所で見られます。私は数年前に、ペテルブルグにあるリムスキー・コルサコフの住んでいたアパートを訪れました。そこに展示してあったグランドピアノを少し触らせていただいた時の(メーカーは記憶していませんが)芳醇な響きは今も忘れられません。そして、「ここにはよく、ラフマニノフたちが集まり、このピアノを使っていたのです。」と、説明を受けました。その時の響きと明倫のペトロフ・ピアノの響きの質が似ているように感じます。

 

[2007.05]

ドビュッシー:月の光 ドビュッシー:夢 ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
ショパン:練習曲 作品10-3 作品25-1 作品25-4
リスト:ハンガリー狂詩曲 第2番
日本の抒情曲:浜辺の歌 ゆりかご 故郷 夕焼け小焼け 

 

[2007.03/24]

ショパン:ノクターンOp.15-2,Op.9-2 リスト:ハンガリー狂詩曲第2番 シューマン:子どものアルバムOp.68-3,14,20,17 ドビュッシー:月の光 メンデルスゾーン:無言歌集より ヴェネツイアの舟歌Op.30-6

 

[2007.02]

第11回 「忘れられた響き」 ~ペトロフ・ピアノの修復に向けてピアノコンサート~
2007年2月12日(月)15:00開演 於:京都芸術センター・講堂 ピアノ演奏:植村照

≪プログラム≫

◆ピアノソナタ KV.333  モーツァルト(1756~1791、オーストリア)
   かつて、このソナタを含めた5つのソナタは「5つのパリ・ソナタ」と呼ばれ、モーツァルトのパリ滞在中に作られたと考えられていました。しかし最近では、KV330以降のソナタは、すべてウィーン時代に作曲されたと考えられているそうです。思わず微笑んでしまいそうな愛らしい音楽と、壮大なスケールを感じさせるこのソナタの構築性に、天才モーツァルトを感じずにはいられません。
・ 第1楽章 Allegro 
・ 第2楽章  Andante cantabile 
・ 第3楽章  Allegretto grazioso 

◆ノクターン Op.15-2  ショパン (1810~1849、ポーランド)
初期の作品です。どんなに大きな空間でも映えるこの曲の気品と深みが、非常に男性的だと思います。

 ◆3つのパストラール より  プーランク (1899~1963、フランス) 
18才の時の作曲です。プーランク自身は当時について、「ストラヴィンスキーかぶれだった」と言っているそうですが、私自身はこの曲を演奏しながら、スペインの作曲家・ファリャの音楽と通じるものを感じています。
・ 第1番 非常に早く   
・ 第3番 早く
・・・・・・・・・休憩・・・・・・・・
『日本の抒情曲』より
◆雪◆春が来た◆花◆故郷◆ゆりかごの歌◆七つの子◆浜辺の歌◆小さな空◆夕焼け小焼け

 

[2006.10]「植村照ピアノリサイタル~ハプスブルグからロシアへの旅」

■ドヴォジャーク Antonĭn Leopold Dvoŕák(1841~1904)「スラヴ舞曲 第2集 作品72」より 第1番 Molto vivace

 ドヴォジャークは、チェコを代表する作曲家として知られています。この「スラヴ舞曲第2集」は、1886年に第1集と同じジムロック社から出版され、ともに大好評を博しました。もともとは、4手のピアノ作品として作曲、出版されましたが、あまりの大人気に、管弦楽版も続いて出版されたそうです。今回は、ベーレンライター社によるピアノ独奏版の楽譜を使用して演奏いたします。スラヴ的色彩を持つ賑やかでエネルギッシュな音楽となっています。

■モーツァルト  Wolfgang Amadeus Mozart(1756~1791)ピアノソナタ KV333  

 かつて、このソナタを含めた5つのソナタは「5つのパリ・ソナタ」と呼ばれ、モーツァルトのパリ滞在中に作られたと考えられていました。しかし最近ではKV330以降のソナタはすべてウィーン時代に作曲されたと考えられているそうです。思わず微笑んでしまいそうな愛らしい音楽と、壮大なスケールを感じさせるこのソナタの構築性に、天才モーツァルトを感じずにはいられません。

・ 第1楽章 Allegro 

・ 第2楽章  Andante cantabile  

・ 第3楽章  Allegretto grazioso 

■リスト Franz Liszt(1811~1886年)「シューベルト歌曲 トランスクリプション」より

春の想い

 リストはハンガリー生まれのドイツ人音楽家で、今日では特に、ピアニスト、作曲家として知られています。生地ライディンクは現在オーストリア領。両親はともにドイツ人(オーストリア人)で、父はハンガリーの大貴族エステルハージ家に仕えていました。‘ピアノの魔術師’と呼ばれていたリストは、自作の他に様々な編曲作品を残しています。中でも、シューベルトの歌曲のピアノ編曲は、シューベルトの音楽の魅力と、リスト本来の才能とが存分に発揮された、大変バランスの良い作品となっているように感じます。今回のコンサートでは、私自身が大好きな1曲を選びました。

■リスト Franz Liszt(1811~1886年)ハンガリー狂詩曲 第2番

 19曲あるリストの「ハンガリー狂詩曲」の中でも、良く知られた曲のひとつです。この曲の大きな構造は、ハンガリー舞曲の形式のひとつヴェルブンコシュ(チャールダーシュの前身で、異なるテンポをもった複数の楽節からなる)に影響されているそうです。リストらしい技巧を駆使し、演奏者、聴き手の両方を次第に引き込んでいく、演奏会用の大変魅力ある作品だと思います。

■ベートーヴェン Ludwig van Beethoven(1770~1827)ヴァイオリンソナタ 第9番 Op.47‘クロイツェル’

 1803年(33歳)の作品です。同年、ウィーンにて初演されました。有名な「交響曲第3番」を完成したのもこの年で、翌年には「熱情ソナタ」の傑作も完成させています。ベートーヴェンは、このクロイツェルのソナタを、「協奏曲のように、きわめて協奏的なスタイルで書かれたヴァイオリン助奏をもつピアノのためのソナタ」として書いたそうです。フランスのヴァイオリニスト、ルドルフ・クロイツェル(Rodolphe Kreutzer)に献呈されました。規模も大きく、生命力がみなぎった作品です。

・ 第1楽章 Adagio sostenuto-Presto-Adagio-TempoⅠ

・ 第2楽章 Andante con Variazioni Ⅰ-Ⅳ

・ 第3楽章 Finale. Presto

■チャイコフスキー P.I.Tchaikowsky(1840~1893)ピアノ曲集「四季」Op.37より 
 この曲集は、1年の12ヶ月のそれぞれの性格を音で描いたもので、「12の性格的小品」という副題がついています。しかし、ロシアは当時旧暦を用いていたので、12月の季節感は新暦のものと多少ずれています(10月は現在の11月に相当)。ペテルブルグの音楽雑誌『nouvelliste』の1876年1月号から12月号にかけて、月々の特色にマッチしたロシアの詩を選び、その詩の性格を描写したピアノ曲を載せる企画があり、チャイコフスキーに作曲が依頼されました。作曲年は1875年12月から1876年11月で、全曲まとめて曲集として出版されたのは1885年です。お話や絵が浮かんできそうな曲集です。本日はこれからの季節にふさわしい3曲を選んで演奏いたします。
・ 10月 「秋の歌」 d-moll Andante doloroso e molto cantabile
・ 11月 「トロイカ」 E-dur Allegro moderato
・ 12月 「クリスマス」 As-dur Tempo di Valse
■アントン・ルービンシュタイン Anton Rubinshtein (1829~1894) ペテルブルグの夜会 Op.44 より
ロマンス 変ホ長調 
 1860年の作品。アントン・ルービンシュタインは現在のモルドヴァ共和国で生まれました。当時はロシア帝国です。後に数多くの大ピアニストを輩出するロシア・ピアニズムの源流に位置付けられています。一時はリストに師事しました。ピアノの機能を限界まで使うかのような力強い演奏を、特徴としていたようです。1848年からは祖国に戻って、ロシア皇室のピアノ教師になるとともに演奏活動も続け、1861年にはペテルブルグ音楽院を設立しました。
この曲を弾くと、11年前にチェコ国境近くのポーランドの村で経験した「夜会」を思い出します。各テーブルにキャンドルを灯し、そのぼんやりとした光の中で繰り広げられる幻想的なピアノコンサート。ワインを片手に、静かな音楽の時が流れていきます。そのような特別なコンサートに出演する機会を与えていただいた私は、雰囲気そのものに圧倒され、日本でのクラシック音楽とは何だろうか、と随分考えさせられました。さまざまな想いが巡る1曲です。
 

[2006.09]

第9回「忘れられた響き」ペトロフ・ピアノ修復に向けてピアノコンサート

馬頭琴独奏 「馬のとどろき」 ピアノ独奏リスト編曲によるシューベルトの歌曲「春の想い」馬頭琴&ピアノ「モンゴルセレナーデ」ホーミー演奏 馬頭琴&ピアノ「運命」 「白駿馬」「競馬」朗読&馬頭琴 モンゴル民話「スーホの白い馬」馬頭琴&ピアノ 窓の上のハエ」馬頭琴&ピアノ 「白馬」馬頭琴・ホーミー演奏:福井則之  ピアノ演奏:植村照 

 

[2006.08]

葉加瀬太郎 ピアノ三重奏曲イ短調より 第3楽章 古典的な主題による楽しい変奏曲

 

[2006.04]

第7回「忘れられた響き」ペトロフ・ピアノ修復に向けてピアノコンサート

ピアノ独奏 ◆ルービンシュタイン ロマンス~夜~Op.44 No.1 

      ◆ドヴォルジャーク スラブ舞曲集Op.72より第1番 

      ◆ショパン マズルカOp.24 No.1~4 

      ◆ショパン ポロネーズ遺作 Op.71 No.2

尺八とピアノ ◆福田蘭童 尺八名曲集より ・夕暮幻想曲 ・春麗 ・麦笛の頃 ・月光弄笛 

ピアノ独奏 ◆プーランク 3つの常動曲 

      ◆プーランク ユモレスク 

      ◆ラフマニノフ メロディ

 

[2006.01]

四人会コンサートグループの世界

◆湯山昭 ピアノ曲集「お菓子の世界」

◆シューマン 子どもの情景「Kinderszenen」Op.15 ・見知らぬ人々と国々について ・珍しいお話 ・鬼ごっこ ・おねだりする子ども ・幸せいっぱい ・重大事件 ・トロイメライ ・暖炉のそばで ・お馬の騎士 ・けっこう真剣に ・怖がらせ ・おねむの子ども ・詩人は語る

◆グリーグ「抒情小品集」Op.43より 故郷にて 

◆グリーグ「抒情小品集」Op.12より アルバムのページ 

◆ドビュッシー「ベルガマスク組曲」より 月の光 

◆サン=サーンス「動物の謝肉祭」より 白鳥 

◆バルトーク「ミクロコスモス」第5巻より135番 永遠に動くもの 

◆バルトーク「ミクロコスモス」第5巻より122番 同時に、または交互に響く和音 

◆グリーグ「抒情小品集」Op.47より 愛の歌 

◆ドビュッシー 夢 

◆グリーグ「抒情小品集」Op.47より メロディ 

◆ルジツキ「アヴェ・マリア」 

◆グリーグ「抒情小品集」Op.54より夜想曲 

◆グリーグ「抒情小品集」Op.47よりエレジー 

◆ドビュッシー「プレリュード」Ⅰ巻より 亜麻色の髪の乙女

 

[2005.09]

・Chopin エチュード Op.10-8,9 Op.25-1 ・シューマン 子どもの情景 Op.15より ・ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女) ・エルガー「愛の挨拶」 ・ドヴォルザーク 「4つのロマンティックな小品より第1曲 ・ベートーヴェン ピアノ三重奏曲第6番 Op.72-2 第1楽章

 

[2005.06]

第3回「忘れられた響き」ペトロフ・ピアノ修復に向けてピアノ・ヴァイオリン・コンサート

ピアノ&ヴァイオリン

◆ドヴォルジャーク おやすみ ◆エルガー 愛の挨拶 ◆ベートーヴェン ロマンス第2番 ◆プニャーニャ&クライスラー プレリュードとアレグロ ◆ラフマニノフ ヴォカリーズ ◆モンティ チャールダーシュ ◆シューベルト アヴェ・マリア ◆シューベルト 楽興の時 ◆浜辺の歌 ◆ふるさと ◆エーデルワイス ◆ドレミの歌 ◆サウンド・オブ・ミュージック ◆チムチムチェリー ◆オリーブの首飾り ◆白い恋人たち ◆マスカーニ カヴァレリア・ルスティカーナ ◆ヴェルディ 乾杯の歌 ◆バーンスタイン トゥナイト(ウェストサイドストーリーより)

 

[2005.04]

第2回「忘れられた響き」ペトロフ・ピアノ修復に向けてピアノコンサート

◆シューマン「子どもの情景」作品15より ◆チャイコフスキー「こどものアルバム」作品39 ◆リジツキ チクルス「イタリア」作品50よりバルカローレ ◆パデレフスキ 「マズレック」作品9の2 ◆ショパン 「ワルツ」作品64の1(小犬のワルツ) ◆ショパン 「ワルツ」作品34の1(華麗なワルツ)

 

[2004.10]

同志社女子大学音楽学会≪頌啓会≫ ≪頌啓会≫コンサート2004 共演:星野祐美子(朗読)

◆ルジツキ チクルス「イタリア」作品50より 2.共同墓地 3.ヴェネツィア総督夫人